史跡巡り倶楽部 2018年活動報告

   平成30年度最後の史蹟巡りクラブ活動は3月29日(木)好天に恵まれ、坂戸市にある明治製菓工場見学と台湾3大宗教の一つである道教のお宮『聖典宮(せいてんきゅう)』を拝観する事で15名(男性5名、女性10名)の参加で大宮発9時の川越線で川越経由東武東上線若葉駅へ向かった。明治製菓工場見学予約が11時10分からの見学コースであったため、先に聖典宮拝観することにし、バスにて向かったが聖典宮に着いた時すでに10時15分を回っていた為聖典宮拝観時間が約30分と施設見学が十分にできなかったことに計画者として申し訳なく反省しています。

 聖典宮は道教のお宮で日々の道徳を重んじ、善行に報いる最高神『三清道祖』が祀られていて、開祖は台湾出身の康国典大法師との事でした。また建物は台湾の宮大工により建立され、建物の幅50メートル、高さ25メートルで豪華絢爛な造りの金ぴかのお宮でした。

 お願い事はお線香の煙に託し天に伝わるとの事で、ご本尊の位が高い為お願いはいくつでも良いが一つ一つ細かくお願いすることから台湾のお線香は長くなっているそうです。

坂戸聖典宮全景
坂戸聖典宮全景
聖典宮回廊
聖典宮回廊
聖典宮拝拝 線香
聖典宮拝拝 線香

軒下の装飾
軒下の装飾
天井の装飾
天井の装飾

 短い拝観に不満も在ったかとは思いましたが、明治製菓工場見学時間が迫っていた為明治製菓工場へ約1.2kmの道のりを徒歩にて向いぎりぎりの時間に工場につくことが出来ました。

 工場見学ではⅠグループ9名までとの事であった為1組8名、2組7名と振り分けていた。受付ではそれぞれ別であったが、2組が同時見学となった。

受付で全員にポリ袋が最初に渡されたため下足用かと思っていたら、その袋は見学者土産用のお菓子を入れるための物でした。

 工場見学では初めに担当者による簡単な説明とチョコレート製造についてビデオによる解説があった後、チョコレート製造工場の見学となりチョコレートの原料がカカオの実であり、カカオツの実は一粒づつなっているのではなく、大きなさやの中に約30粒ほど入っていて大きさは300g位だが大きいと1㎏近くになる事もあるとの事でした。

 工場は完全に自動化され少人数の監視要員の下、流れるように原料の加工から製品完成,包装出荷されている様子を見ることが出来た。

明治製菓工場の内部
明治製菓工場の内部
カカオ豆
カカオ豆

人気キャラクター「カールおじさん」の前で
人気キャラクター「カールおじさん」の前で

 その後、昼食のため若葉駅近くまで徒歩にて向かい、近くの和食のお店にてそれぞれランチを楽しんだ。

 若葉駅近くでランチタイムに予約できるお店が無かったため、当初はそれぞれ数名のグループで好きなお店を探すことにしていたが全員が同じお店に入ることが出来た。

 その後若葉駅より行きの行程の逆に東部東上線、川越線と乗り継ぎ大宮駅への帰途についた。この際川越線内にて解散する事とし4時前に大宮駅についた時に自然解散と無事終了しました。

 今回の催行に当たっては7期校友会の皆さんにも参加を呼び掛けていたが、当日1名急用のため不参加となったが2名の人に参加してもらった。

 また、今回は工場見学を予定していた為、見学時間と聖典宮拝観、昼食時間の配分に不手際があり参加者の皆さんに迷惑をかけてしまったこと計画担当者として大いに反省しています。

 今後の企画に当たっては十分余裕を持った行程にする事を意識して計画します。

                        (文:馬島、写真:馬島、小澤)


 2018/11/29 11月例会を国分寺に在る「殿ヶ谷戸庭園」散策を催行いたしました。

当日は、大宮駅に9名が集合し「むさしの号」八王子行に乗車、武蔵野線を経由して「国立駅」で乗換、中央線で移動して目的地へ、天候が心配されましたが薄日も差して良い散策が出来ました。さほど大きくは有りませんが「もみじ」もきれいに紅葉しており多くの来園者で賑わっており良い時期に散策出来ました。

「殿ヶ谷戸庭園」は、武蔵野の自然の地形、すなわち段丘の崖にできた谷を巧みに利用した

「回遊式林泉庭園」。崖の上の明るい芝生地と崖下の湧水池、樹林で雰囲気が一変する造園手法が見所のひとつです。ここは、大正2年~4年に江口定條(後の満鉄副総裁)の別荘として整備され、昭和4年には三菱財閥の岩崎家の別邸となりました。昭和40年代の開発計画に対し本庭園を守る住民運動が発端となり、昭和49年に都が買収し、整備後、有料庭園として開園したとの事です。

 尚、庭園の名称は、昔この地が国分寺村殿ヶ谷戸という地名であったことに由来します。

殿ヶ谷戸庭園は平成23年9月に国指定文化財となりました。

殿ヶ谷戸庭園が、都立庭園で旧古河庭園に次ぎ、7番目の国の名勝として指定されました。

「名勝」とは、文化財保護法にて規定された文化財の種類のひとつであり、公園、峡谷、湖沼、火山などの日本における芸術上、鑑賞上そして学術的にも価値が高い土地として日本国や地方公共団体が指定したものです。

「庭園」もこの名勝に含まれており、「殿ヶ谷戸庭園」は、平成10年に東京都の名勝として

指定され、文化審議会の答申を経て、文部科学大臣により、国の名勝として、「伝法院庭園」「富士五湖」、「旧伊藤傳右ヱ門氏庭園(福岡県)」の3件とともに新たに指定され由、国の名勝の総数は364件あるとの事です。

紅葉亭
紅葉亭

 殿ヶ谷戸庭園は、「大正から昭和初期の同時代に作庭された類似の武蔵野の別荘庭園

の中でも当時の風致景観を最もよく残しており、その芸術上の価値も高い」と評価されて

いる様です。駅から5分程度の工程ですので一度は訪れてもいいと思います。

                             (文:写真=小澤)

萩トンネルにて
萩トンネルにて
竹林の小径
竹林の小径

次郎弁天池
次郎弁天池
紅葉亭前にて
紅葉亭前にて

都立武蔵国分寺公園
都立武蔵国分寺公園

 史跡巡り俱楽部30年度は代表者が交代しての最初の活動を前部長の小沢さんよりご提案があった『町田薬師池公園』散策を5月24日(木)に12名の参加で実施、数日前の天気予報では雨も心配されていたが幸いにも好天に恵まれ楽しいひと時を持つことが出来た。

 高齢者ばかりの散策行のため電車で全員が座って行く事とし時間は掛かるが「埼京線」の各駅停車にて新宿へ向い新宿より小田急線にて町田駅へ、駅より『薬師池公園』へのバス乗り場に行く際引率者の早とちりで回り道をしてしまい、みんなの不興を招いてしまったが無事目的地に着くことが出来た。薬師池は、1982年に「新東京百景」にその後「東京都指定名勝」に指定、さらに2007年には「日本の歴史公園100選」に選定された町田市を代表する公園で、園内中心には池があり、四季折々の花々を楽しむことができる公園です。                  

また、江戸時代の古民家2棟(旧永井家住宅と旧荻野家住宅)が移築されており、当時の暮

らしなど感じることが出来ます。

薬師池全景と池に架かる太鼓橋
薬師池全景と池に架かる太鼓橋

 園内では眩しい新緑に包まれてはいたが、お花の咲く時期として少しは外れていて、菖蒲の花が僅かに咲いていたのみで、紫陽花はまだ蕾が固く満開には今しばらく掛かりそうな様子でした。

 最初に訪れた「旧永井家住宅」ではいにしえの農家の暮らしが偲ばれる建物であった。

旧永井家住宅
旧永井家住宅

 永井家は,もと町田市小野田町で農業を営むその地域の旧家であったが、多摩ニュータウンの建設に伴い町田市へ寄贈され1975年に薬師池に移築された。建設年代につての文献資料はないが、構造様式等に注目する点があり、土間の独立性や前面の格子窓および竹簀の子床などから見て、17世紀末を降らないと推測される。

 なお、同住宅は昭和48年7月18日に東京都の重要文化財に指定され、昭和53年1月23日に国の重要文化財に指定された。

薬師堂
薬師堂

 薬師池はかって「福王寺池」と呼ばれ、天正5年に北条氏照の印判状が野津田の武蔵半六

郎(河合家祖先)くだり、水田用水池として天正18年までに開拓されました。その後泥砂

で埋まる事何度かありましたが、文化18年日照りにあえぐ七町余歩(約7ヘクタール)の

水を得るために溜め池を掘り直し今日に至り、面積は7,700平方メートルあります。


 庭園を約2時間弱散策後みんなが空腹を訴え始めた為早めに町田駅へ向い、小田急百貨店

9階にある自然食バイキング料理店『はーべすと』にてランチバイキングを楽しみながら談

笑の時を過ごした。ランチバイキングは70分間の制限時間で食べ放題で種類も多く大変満

足のゆく内容でした。

花菖蒲
花菖蒲
水車小屋
水車小屋

薬師池に架かる木道
薬師池に架かる木道

 昼食の際7月最終木曜日に大宮周辺での暑気払いを兼ねた食事会を行うことで意見が一

致し、詳細は今後班長・代表などで検討してメールにてお知らせする事とした。

その後早めに帰途につき大宮に午後4時ころ到着し自然解散となった。

自由民権の像  町田市市制40周年記念として建立
自由民権の像  町田市市制40周年記念として建立
この建物は、板倉と言い日当たりが良い場所に建てられ米や雑穀などを籾のまま保存するために使われた建物
この建物は、板倉と言い日当たりが良い場所に建てられ米や雑穀などを籾のまま保存するために使われた建物

 史跡巡り倶楽部では、今年度より例会をオープンとして7期校友会の皆さんに参加を呼び掛けることにしましたが、残念ながら今回は一人の参加もなかった。今後皆さんに興味を持ってもらい是非参加してみたいと思われる企画で一人でも多く参加して頂くようにしたいと思っております。

                        (文、写真:馬島 邦幸)