史跡巡りクラブ 2019年活動報告

2020年1月 昼食会

 『史跡巡りクラブ』の1月例会は例年、寒い時期のため活動は大宮駅周辺での昼食会を行ってきましたが、202019年1月の活動も例年と同じく大宮周辺での昼食会を計画、会員の竹沢さん推薦により新都心駅に近いラフレ埼玉の15階ランチバイキングの店『レガーロ』において1月30日(水)に13名が参加のもと昼食会を実施、当日は春のような気候に恵まれ窓の外は晴れ渡り15階の窓の外には雪をかぶった浅間山はじめ赤城山などまたビルの隙間からは雪化粧をした霊峰富士山が望まれた素晴らしい会場で皆さん思い思いに好きな食べ物をお皿一杯に盛り美味しく頂きながら近況報告やそのほか楽しい話題に盛り上がった会でした。

 

 その際3月例会、4月以降の史跡めぐりクラブの活動についてアンケート形式でみんなの意見を聞いた結果、3月例会は上野の国立博物館での特別展示会《法隆寺金堂壁画と百済観音》の鑑賞をすることとなりました。

 

 また、史跡めぐりクラブの4月以降の活動については参加者皆さん全員が形は変わっても続けて欲しいとの事でした、今後の運営をどの様にするか課題はありますが何とか従来と同じような活動を考えたいと思っています。

 

 午前11時30分からのランチは時間の経過を忘れさせるひと時でしたが、午後1時過ぎには終了記念写真を撮り終えて解散となり新都心駅駅へ向かいましたが途中誰言うとなく近くにある造幣局の工場見学をとの事で向かいましたが纏まりのない集団で最後には道に迷いながら5名のみが造幣局工場見学となりました。                                    (文、写真:馬島)


 『史跡巡りクラブ』の9月度例会は令和元年9月26日(木)に防衛省の関連施設『市ヶ谷記念館』の見学を中心とした「市ヶ谷台見学コース」ツアーに11名参加、今回は見学が午後のコースで有った為その前に昼食を摂ることとし9時41分大宮駅より電車で苦労することを避け埼京線各駅停車にて全員が座って池袋駅へ、池袋より地下鉄有楽町線にて市ヶ谷駅に到着、市ヶ谷の私学会館内のフランス料理の店『フォッセ/アルカディア』に予約していた午前11時入店、当店のランチタイムサービスのコース料理を堪能した。食事開始の前に校友会会長平林さんのご逝去を悼み黙とうしご冥福を祈った。お料理は量も適当で盛り付けもきれいで大変美味しく頂くことが出来満足の内容でした。

 参加者全員がこの年齢相応の話題に事欠くことなく、近況報告、薬の話、病気の話など盛り上がり約1時間30分のランチタイムを終えて、その後徒歩にて約20分弱で防衛省の正面玄関に到着、予め提出していた参加者名簿に従い防衛省職員による身元確認が厳重に行われた。

 ここ市谷台に平成12年5月防衛省が六本木より移転し敷地面積は約25ヘクタールあり、ここに約1万名の自衛官を含め防衛省職員が勤務しています。

 市谷台は江戸時代徳川政権時代の御三家の一つ名古屋徳川家の上屋敷で5万坪と広大な土地で、明治維新後に返上され、明治7年京都兵学寮が市谷台に移された。

 『市ヶ谷記念館』は昭和12年に陸軍士官学校本部が建設され、その後昭和16年には大本営陸軍部、陸軍省、参謀本部が市谷台におかれ、終戦直前の御前会議もここで行われたとの事でした。

 昭和20年は敗戦とともに米軍に接収され記念館の大講堂は昭和21年5月から23年11月まで極東軍事裁判の法廷として使用された。

昭和35年に米軍より返還され、陸上自衛隊東部方面総監部および陸上・海上・航空自衛隊幹部学校として使用されてきた。

『市ヶ谷記念館』は庁舎A棟の建設に伴い解体されたが、記念館の象徴的な部分を可能な限り現部材を利用移設復元された。

市ヶ谷記念館前で
市ヶ谷記念館前で
市ヶ谷記念館をメインに
市ヶ谷記念館をメインに
右=庁舎A棟・塔のある=B棟・その手前=C棟&電波塔(220m)儀仗広場
右=庁舎A棟・塔のある=B棟・その手前=C棟&電波塔(220m)儀仗広場

 『市ヶ谷記念館』は庁舎A棟の建設に伴い解体されたが、記念館の象徴的な部分を可能な限り現部材を利用移設復元された。

大講堂の各柱には菊のレリーフが復元され、また床は30cm角のナラ材約7,200枚から成っています。床は演壇に近づくほど高くなるような傾斜がありこれは玉座から天皇が見渡した時2階にいる人の視線が低く感じられるようにとの工夫です。

 大講堂の演壇には玉座が設けられそこに行く階段が2列からなり右側が天皇、左側が一般の利用となっているとの事でした。

この大講堂には東京裁判に関する資料が多数あり、裁判に使われた巨大な地図、栗林中将関連の資料など多数の展示品がありました。

 2階には旧陸軍大臣室・陛下の休憩所(旧便伝の間)があり、旧陸軍大臣室は作家三島由紀夫が割腹自殺を行った場所で扉にはその際の刀傷が残っていました。


正面から見た大講堂(東京裁判の場)奥に「玉座」
正面から見た大講堂(東京裁判の場)奥に「玉座」
玉座
玉座

 その後隊舎の傍を通り厚生課〔広報展示室〕へ移動、厚生棟は職員の福利厚生の場で、2階には広報展示室があり陸・海・空各自衛隊の装備品や防衛装備庁による研究成果を展示するコーナーとなっていました。

 1階には食堂・店舗などがあり職員の休息の場と成っているようでした。

 ここでの約20分の休憩後ヘリ展示場(ヘリコプターUH-1Hが展示されており時にはこれに乗り込むことも出来るとの事)を経て儀仗広場から正門玄関に向かい約2時間10分の見学が終了となった。

その後来た時の逆のルートで大宮駅へ午後4時30分頃到着し解散9月例会終了となった。

 なお、11月例会は11月に校友会企画部主催の旅行が奥多摩散策を計画していますのでこれに便乗させていただき11月例会とする事とした。また 令和2年1月例会は新年会として食事会を計画しています。

                                               (記;馬島、写真;小沢)

屋外展示のヘリコプター
屋外展示のヘリコプター
厚生棟2階の展示場 戦闘機模型
厚生棟2階の展示場 戦闘機模型


 『史跡巡りクラブ』の令和元年最初の活動は、5月30日(木)に東京都内の樋口一葉記念館、不忍池近くの横山大観記念館の見学を参加9名にて実施しました。

 今年度二回目の活動については、7月の暑い中での散策が熱中症の心配もありメンバーの高齢化を考慮し、例年大宮駅周辺におけるランチによる暑気払いを行うことして居る事から、今年は大宮駅近くの和食のお店で最近大変人気になっている『いかの墨』大宮店にて実施することとし、7月25日(木)11時30分より9名の参加で当店のランチ定食(写真)をとりながら約1時間30分ほどの近況報告、年寄り特有の病気・薬の話など和気あいあいとした時間を過ごし散会となった。

 お料理は噂に違わず年寄りには優しく味付けもほどほどの濃さで大変美味しくとることが出来皆が満足したようです。

その際次会9月例会の件で提案あり小沢さん推奨の≪市ヶ谷台ツアー≫に参加することにいたしました。詳細は改めて案内しますが本ツアーは市ヶ谷地区内にある庁舎や極東軍事裁判の法廷となった大講堂を移設・復元した市谷記念館の見学をメインに陸海空自衛隊の装備品を展示する広報展示室などが見学コースとなっていて今大変人気になっているとの事です。

                                                    (記;馬島、写真;小沢)

昼食風景
昼食風景

セット料理
セット料理


 今年度初の例会を5月30日(木)実施、天候に恵まれて気温は高めではありましたが湿度が低く爽やかな散策が出来ました。1名体調不良の為、急遽欠席となりましたが総勢9名の参加で8時30分には全員集合、予定より早めに全員が座って出立した。

 今回の企画では当初、樋口一葉の足跡をたどることをメインにして文京区での文豪・文人ゆかりの地散策を計画していましたが内容を変更しました。 樋口一葉の肖像が平成16年11月より5千円札に採用されましたが、女性が紙幣の肖像画としては、明治14年紙幣に採用された神功皇后以来二人目でしたが、今回2024年発行の5千円札の肖像画が津田梅子に変更されることは皆さんご承知の通りです。 また、平成12年発行の二千円札の裏面に紫式部が書かれています。両記念館は地下鉄で2駅程度ではあるが上野駅を中心に東西に分かれて居り移動には結構時間と距離が有り歩きも入れて厳しさが有りました。

 樋口一葉は明治5年5月2日東京府内幸町で誕生戸籍名は樋口奈津で明治29年11月23日に文京区本郷丸山町にて肺結核のため24歳の若さで亡くなっています。一葉はご存じのことは思いますが、日本人最初の女性小説家とされています。代表作『大つごもり』1894年、『行く雲』1895年、『にごりえ』1895年、『十三夜』1895年、『たけくらべ』1896年、等多くの作品が知られている。若くして亡くなられたがその間の生活がこの記念館には詰まって展示されている。 

樋口一葉記念館まえでのショット
樋口一葉記念館まえでのショット
2F,3Fの展示場
2F,3Fの展示場

樋口一葉記念館
樋口一葉記念館
一葉の生活風景の絵
一葉の生活風景の絵
一葉女史たけくらべの碑(記念館前の公園)
一葉女史たけくらべの碑(記念館前の公園)

横山大観記念館入口
横山大観記念館入口

 その後「横山大観記念館」へ地下鉄上野駅で下車不忍池の「弁天堂」を左手に見ながら西側に移動道路を挟んで向かい側に大観記念館が有り改修工事の下調べか入口の写真には業者が写ってしまった。

 当館は、近代日本画の巨匠・横山大観の旧宅を記念館として公開している。大観は、90歳で没する迄、ここに暮らし多くの作品を制作したとの事です。建物と庭園はすべて大観の創案によって造られたものです。自然木の風合いを生かした簡素で瀟洒な建物、作為的な美を避けた野趣あふれる庭園。

出来る限り手を加える事なくその保存に努めているとの事です。

当館は在りし日の大観の姿を思いつつその芸術を鑑賞できる、唯一の美術館と言える由。

 その後不忍の池の南側に在る「伊豆栄不忍亭」にてランチを食して帰途に就いた。大宮でお茶して解散とした。

                                            (文責・写真:小澤)

伊豆栄不忍亭4階から不忍池の野外音楽堂
伊豆栄不忍亭4階から不忍池の野外音楽堂
伊豆栄不忍亭4階から不忍池と上野の森
伊豆栄不忍亭4階から不忍池と上野の森